当院ではインプラント治療をしておりません。それには自分なりの様々な考えがあります。この１０年間でインプラント治療は著しく進歩しました。
患者様の口腔内の状況によっては現在最も優れた人工の歯を作る治療法のひとつであると言えます。

しかし、治療期間、コスト、口腔内組織のダメージの程度、メンテナンスの複雑さや全身状態のリスクの程度などを考えると、どなたにも等しくベストの治療方法ではないということはこれもまたはっきりと言えることです。

欧米で発達進化したインプラント治療ですが、あらためて近年ダメージを受けた天然の歯をいかにして抜かずに残すか、そうしてどうやって永く保たせていくかということに評価が高まって、またそこにあらたな器具機械術式の進歩が生まれています。
すばらしいインプラント治療が出来る先生が増える一方で、天然の歯を抜かずにありとあらゆる方法で治療、保存し、またインプラントを使わずに「嚙める入れ歯」を作るのが得意な、特に若い先生は決して多くはありません。