治療内容

義歯(入れ歯)について

当院は義歯を得意分野のひとつしております。

特に、今まで何度作り直しても咬めない義歯、外れてしまう義歯、口元がすぼんで斜めになっている義歯、顎の骨が痩せていて作れないと言われたことがある等、困難な義歯に積極的に対応いたします。

歯を沢山失ってしまった場合でも、欧米では現在インプラントが主流となり、歯科学生の教育プログラムにおいて義歯分野は縮小しつつあるそうで、日本も若い先生になるほどこの傾向は今後顕著になるでしょう。しかしコスト、手術、メンテナンスの複雑性から選択肢として義歯がなくなることはなく日本ではこの先20年後も義歯で困る患者様はいらっしゃることと当院では考えております。

今後もインプラントをしないと決めた当院はあえてその分野に力を注いでおります。

部分入れ歯の場合、残されている歯が健康に正常に保たれているかどうかは大きいポイントとなります。多くの場合残っている歯を治した上で義歯を作り変えないと 義歯だけを作り変えても上手くいかないことが殆どです。

総入れ歯の場合、調子の悪い義歯を長年使っていたとしたら、お口の中は悪い環境に慣れてしまっていて急いで新しく作っても新しい義歯を受け入れてもらうことがなかなかできません。

型を取ってからすぐ完成の一般的なやり方で義歯を作ることは難症例の患者様においては、私には上手く作れないことを正直に申し上げます。

患者様の御理解、御協力が得られた場合に限り、現在の義歯とお口の状態を、診査診断後、現在お使いの調子の悪い義歯の形を徐々に使えるように改造していき、十分に形と咬み合わせを改善して慣れていただいた後、同じ形をコピーしてより精密な義歯を作ります。

期間も半年以上かかることが多く、自由診療となりますが、徹底して満足できる義歯を作ることが出来ます。

元々お使いの義歯を改造して使っていただいた実際の仮の義歯(治療用義歯)と、
完成義歯2例です。


理想的な顎の位置で左右全ての奥歯の山と谷が瞬間に同じタイミングでがっちりと力の入る義歯のかみ合せを目指して作ります。患者様と我々、歯科技工士共に協力し合ってこそ出来る方法です。



義歯は咬み合わせが安定した状態を永く保つことが最重要なポイントです。
咬み合わせが良い義歯を使うと歯ぐきの土手は痩せにくくなります。
最終的には咬む面を金属に置き換えることで。非常に優れた咬み合わせを作ることが出来ます。
天然の歯を失ってしまってしまったとしても快適な義歯をつくることで、我々が健康を取り戻す力添えになれるかもしれません。ご相談下さい。